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フクダの技術コラム

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水素リークテストの原理と測定方式

水素リークテストの原理

水素リークテストは、検査物に水素を含むガスを充填し、漏れ出たガスを水素センサが検知し、漏れの有無を判断する試験装置です。

トレーサガス

水素リークテストは、トレーサガスとして水素を使用します。トレーサガスとして使用するガスは、水素5%+窒素95%の工業用混合ガスを推奨致します。この水素5%+窒素95%の工業用混合は非可燃性ガスと定義されているガスなので、安心しご使用いただけます。(ISO10156:2017)
*高濃度水素ガスでもご使用頂けますが、非可燃性ガスと定義されていないガスとなります。

検知原理

水素リークディテクタで使用する水素検知センサは、酸化スズを固く焼き締めた焼結構造の半導体式ガスセンサを使用しています。半導体式ガスセンサは、通常の室温では電気を通しません。センサは酸素のない雰囲気でヒータによって約400℃の高温状態にすると、電気が流れるようになります。大気中で測定する水素リークディテクタでは、大気中の酸素がセンサ表面に吸着しています。この吸着した酸素が電子の流れを妨げて電気抵抗が大きくなり、電気が流れ難い状態になっています。測定中に水素ガスが吸い込まれると、水素分子が酸素と吸着し(酸化反応)、酸化スズに付着した酸素が減少していきます。センサ表面の酸素量が減るので、電気抵抗値が下がり電気が流れ易い状態になります。この電流の変化で水素ガスが漏れ出たこととガス濃度を検出します。

[図解] 水素リークテストの原理

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該当製品

水素リークテストの測定方式

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